日付 | 2019/8/25(日)9:00~11:00 |
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講座名 | 晩夏の昆虫おもしろ楽習 |
講師 | 岐阜聖徳学園大学教授 岐阜大学名誉教授 自然体験塾アドバイザー 川上紳一 |
夏の暑さもピークを過ぎ、朝晩には秋の気配を感じるようになった8月25日に、毎月恒例の川上教授による昆虫講座を開催しました。この日も、森や水辺、草むらなどで、いろいろな生き物を観察することができました。
水辺ではシオカラトンボやギンヤンマを主に観察しましたが、体の赤いショウジョウトンボやミヤマアカネなども見ることができました。ミヤマアカネはいわゆる「赤とんぼ」といわれるアカネ属のトンボのひとつですが、池や水田などに多く見かける他のアカネ属のトンボとは異なり、小川など、水深が浅くゆるやかな流れを好む傾向があるのだそうです。(各務野自然遺産の森は、長良川にそそぐ境川の源流域です。境川から各務原市蘇原大島町のあたりで分流される境川放水路、つまり新境川は木曽川にそそいでいます。)
草むらでの観察では、コオロギやキリギリスが鳴く声をたくさん聞くことができました。前羽をこすり合わせて出す美しい音色です。姿こそなかなか見つけられませんでしたが、秋の訪れを感じました。
また、この日は、危険な生き物にも出合いました。
毒のあるイラガの幼虫やアシナガバチ、スズメバチだけではなく、ニホンマムシも姿を見せました。刺激を与えないように、そっとやり過ごします。これもひとつの体験です。
森の中では、8月に引き続いてノコギリクワガタやコクワガタ、カブトムシのメスなども見つけることができ、わきあいあいとした楽しい観察会となりました。
川上教授の昆虫おもしろ楽習は、11月まで毎月開講しています。今シーズンもあと少し。講座カレンダーをチェックして、ぜひご参加ください。ほかにも、大人も子どもも一緒に楽しめる講座がたくさんありますよ。
※この講座では、特別に許可を得て昆虫を捕獲し、観察後は放しています。