日付 | 2019/11/30(土)10:00~12:00 |
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講座名 | 植物博士と歩く!秋の植物観察会 |
講師 | 森林文化アカデミー教授 柳沢直 |
11月30日に「植物博士と歩く!秋の植物観察会」を開催しました。
朝晩の気温が低くなり、自然遺産の森の木々の紅葉も見ごろとなったこの日は、紅葉(黄葉)とドングリを中心に、この時期だから観察できる植物の様子を見て歩きました。
公園内では、たくさんの植物が観察できます。それぞれの特徴や見分け方を教わりました。
・コナラのドングリ=栄養具合によって太さが異なるが、長さはそれほど変わらない。
・シリブカガシのドングリ=ロウ物質で白っぽくなっているときもあるが、布でみがくとツヤツヤ、ピカピカになる。この地方では珍しいが、自然遺産の森では何本か見られる
・ヒメガマ=雄花と雌花の間が離れている点でガマと区別できる。風にのってタネを散布する
・マルバヤナギ=葉が細くなく、丸っぽいヤナギ。ヤナギにはたくさんの種類があるが、葉の裏が白っぽいのは共通
・ヒメスミレ=小型のスミレで、葉はハート型で柄に翼がなく細い。基本的には春の花だが、小春日和だったせいか複数個体がまとまって咲いていた
また、紅葉のメカニズムについても教えてもらいました。
受講生のひとりは、「冬に向かって日照時間が短くなると、葉を緑色に見せていた葉緑素が分解されることや、冬に向かって葉を落とす準備を始めると、葉に残った糖分が幹に戻れず赤くなると聞いて、秋の散策がより楽しくなりそうです」と目を細めていました。
講座では、目の前にある植物に対して、講師がその特徴や多様性を紹介していきます。参加者は理解を深め、新たな視点を得て、自身の考えをめぐらせていました。
自然体験塾には、大人も子どもも一緒に楽しめる講座がたくさんありますので、講座カレンダーをチェックして、ぜひご参加ください。